5年生の総合では、パキスタンをSDGsの視点から見て、自分たちにできることを考えて活動しています。
そこで「IJSコミュニティコンポストプロジェクトで、パキスタンのゴミ問題を一歩進めよう」をテーマとして活動しています。コンポストについての文献、記事などを読み、東京の中学校のコミュニティコンポストの取り組みを参考にして、試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいます。
コンポストを実践して、見えてきた課題の一つに臭いがあります。コンポストが身近なものになってほしいという子どもたちの願いから、臭いの問題を解決する方法を探しました。
そこで、コーヒーかすが臭いを減らすことに有効だということが分かり、安定して供給してくれるカフェを探しました。何軒も訪れる中で、IJSから車で5分ほどのところにあるコスタコーヒーが協力してくれることとなりました。地域の資源を活用する、生ゴミをゴミではなく資源として活用するという、私たちの考えに共感してくれました。
感謝の気持ちも込めて、担当者を学校に招待し、子どもたちが英語でプレゼンを行いました。英語の学習の成果も発揮され、子どもたちは自信を持ってプレゼンをすることができました。プロジェクトの説明とコスタコーヒーの敷地内でのコンポスト設置の提案をしました。
実際に、コンポストを混ぜたり、生ゴミを入れる様子、熟成が完了した堆肥を畑や花壇に
まく様子も見てもらいました。
コスタコーヒーの担当者は、「IJSコミュニティコンポストプロジェクト」として小学生がパキスタンや世界の環境問題に真剣に取り組んでいることに感動されたそうです。Incredible eco-Heroというほめ言葉をもらいました。コスタコーヒーコンポストの設置を前向きに検討し、今後も、プロジェクトへの協力を続けてくれるそうです。
子どもたちの1年間の取り組みがパキスタンの方の心を動かしていました。総合を軸として英語、図工、国語など教科を超えた学びが実っていることを感じます。